紙のラジオ

だから、読者よ、わたし自身がわたしの書物の内容なのだ。きみが、こんなにも取るに足らない、こんなにもむなしい主題のために時間を使うのは分別のない話ではないか。では、さようなら。

レンタルなんもしない人は個人の物語を目撃する

レンタルなんもしない人とかが出てくるの多様性と言えると思うんだけど(そういえばニューヨークかLAかサンフランシスコかどっかで人の散歩につきあう人という需要があるというニュースを見たな)と同時に、多様性と言ってもそれは特定の誰かもしくは一定量…

雑記:「承認」てなんなんだ

今週の一曲:Proc Fiskal - Kontinuance www.youtube.com スコットランドのエジンバラ出身のProc Fiskalは21歳!2018年のリリースとは思えないくらいの00年代初期のエレクトロニカ・ヴァイブスに溢れた曲。Bleep 100で知った。いいです。 「承認」てなんなん…

雑記:個に宿る知性だけでは非常に脆い

徘徊防止用柵付きベッドを開発して座敷牢を復活させたと言われていた業者さん〔*1〕や、オタクがオタク趣味だけで迫害されたなんて聞いたことがないという若者の発言〔*2〕〔*3〕があったりと、人間が80年くらい周期で入れ替わる以上個体差だけでは社会は劇…

雑記:作者と作品をわけるのは難しい(ことがある)

shincomi.shogakukan.co.jp 浄土るるの『鬼』を読んだ。ある小学生の女の子と家庭の事情、そしてその女の子の所属するクラスとそのクラスへの転入生との関係が描かれるマンガだ。 この作品を読んで、作品に対して思う事と作者に対して思う事の二つがある。こ…

小林秀雄抜き書き、自由と教養

小林秀雄『自由』より抜き書き ハーバート・リードという英国の批評家の本を読んでいたら、自由という言葉について、面白いことを言っていた。英国人は、自由を言うのに、リバティーという言葉とフリーダムという言葉と二つ持っている。/リバティーは市民の…

われわれ日本人にはわからない

新聞抜き書き 2019年6月7日 朝日新聞夕刊 ほんとうの日本人⑤ 作家のリービ英雄さんについて 米国生まれのリービは、日本語で小説や評論を書く。(…) 「5年前に日本の永住権をとりました。ただ苦労してとった瞬間、『このことと文学とは、何の関係もない』…

雑記:矛盾できるというのはとても高度な仕掛け

最近は、たとえば「なんぴとも殺してはならないが、生きる為には何かを殺さないといけない(宇宙に干渉しなくてはならない)*1」みたいな矛盾に会ったときに、人が拵えた理という筋道しか動けないよりも、いつでもそこから逸脱して矛盾できることってとても…

雑記:無知と知をともにつねに持ち歩く

「人工肛門について知ってほしいこと」という記事のタイトルが目に入ったのだけれどその記事は読んでいないし私は人工肛門についてほとんど何も知らない。SNSなどで「○○について知ってほしいこと」という文脈で目に入るものは無数にあって、寒い土地では猫が…

16.3.19 / 木 / 晴れ

寄生生物(こいつら)はだいたい何のために生まれてきたんだ 『寄生獣 完全版』八巻177ページより。 わたしは一体何のために生まれてきたのだろうか? 他の人間は、そのへんにいる虫は、夜に浮かぶ月は、なんのためにあるのだろうか? 私の身体は生き延びる…

雑記:多数派に属していてもそこにいる他人は自分と全然違う

anond.hatelabo.jp いい話だと思った。 というのはこーいう明らかおおくの他人や社会が前提としている価値観とずれたものを自分が持っているのは不幸っちゃ不幸だけど個としての自覚としても機能するからであって「私はみんなと一緒」と無自覚に思いこんでる…

雑記:今よりはやく走るもの、遅いもの

こないだ友達が「嫌いな表現(形式)がどんどん増えてきてる」みたいな話をしてたんだけど、ちょうどみた映画でクイーンがRadio Ga Ga(レディ・ガガの元ネタ)という曲でラジオにもっと頑張れみたいなこと言ってることをなんとなく思い出していた。彼らはラ…

雑記:イナカということばについて

映画「万引き家族」、オバマ前大統領の「2018年のお気に入りリスト」に選ばれる。日本作品で唯一 | ハフポスト www.huffingtonpost.jp へえ。 私は『万引き家族』を見ていないのでどんな映画かははっきり知らないけれど(是枝監督のことは少しは知っている)…

雑記:「好奇心」なにかとても大切なもの

実家の猫はとても臆病で、誰か知らない人が訪ねてくると押し入れやベランダに隠れて出てこない。家の外で工事の音でもすると怖がって落ち着かず、音が止むまで家人にぴったりとくっついている。ベランダには出るのだが、基本的に外で遊ぶということはない。…

ひさしぶりの友達 まいにちの猫

私は同窓会のような集まりに行くことがほとんどなかったし、学校や職場や住んでいる家などの環境が変わったが故に定期的に会わなくなった過去の知り合いに久しぶりに会うことは単発的な出来事なので、そのような会に出たり、もしくは偶然に過去の知り合いと…

時をかける少女を見るおじさん

映画『時をかける少女』(2006)がテレビで放送されていたので途中から見た。この映画は10年ほど前に友達の家でも見たのだが、当時はストーリー上の整合性が気になってあまり楽しめなかった。今回はとくに何も考えずに最後まで見た。以下、わたしの物語の解釈…

雑記:MOTHERについて

* * * Wisdom of the World / Mother (NES) Music - Queen Mary's Castle www.youtube.com たまに クイーンマリーは うなされてるんだ。 わるいこを しかりつけるような ことをいって こわい こわい となきさけぶのさ。 そして うたを うたいはじめるんだ…

雑記:絵のうまさ

展覧会や雑誌、ポスターやインターネットなどで絵をちらと見て、デッサンがとれてないとか遠近がおかしいとか奥行きや立体感がないとか思うことがあるんだけど、もちろんこれは気にならない人は気にならないことだ。それと、そのようなことを気にさせない絵…

雑記:更新ついでに日記でも

最近思ったことを書き連ねてみる 私はかなり無敵の人に近いという自負があるんだけど、あまり絶望してないんだよね。望みがあるとも思ってないけど。というのは絶望とか希望とかってたぶん自分の外側にある概念で(見つけたり出会ったりする)じつは自分のや…

「セックスの哲学」について

『セックスの哲学 – 江口某の不如意研究室』 http://yonosuke.net/eguchi/blog/philosophyofsex ここ数日、このページの関連記事をつらつらと眺めていた。非常におもしろいですね。私はアカデミックな場にいたという実感がないので世の学者さんたちがどのよ…

作業日誌:他人との関係性について

他人はたくさんいるけれど、一緒にいたいと思えるような相手と出会う確率は5%くらい、相手もそう思う確率を掛けるとすべての出会いからじっさいに一緒にいるような相手との出会いは1%くらいという体感である。

作業日誌:なにをすればいいのかわからない という基本的な問い

芸術系学校で美術を学んで(学んだのだろうか?)二十二の歳で卒業したときにふと思ったことは「さて、私はなにをすればいいのだろうか」ということだった。といってもその時に初めてそう思ったわけではなく、在学中からすでに「将来、自分はなにをすればい…

作業日誌:知らない女子高生を見てもう死んでもいいかなと

今日、駅から家まで歩いてたら目の前を歩いてる女子高生がいて、その子がなんか音楽聴きながら身振り手振り、たぶん踊りの練習をしながらてくてく歩いてて、それがとても自然で気持ちがよさそうでこっちも嬉しい気持ちになった。そして彼女のように振る舞う…

作業日誌:他の誰かに届いてしまう

昨日の続き ディスプレイを介してテキストを投げ合う間柄においては相手が(実際に)なにものであるかというのは全く問題にならない。そして「つぶやく」ということはその相手すら必要でないと言える。じっさいに私はインターネットで何かを書く際に誰かに宛…

作業日誌:小学生と接する

昨日の続き。 とにかく私は今昼の仕事をしていて、昼の仕事では子どもたちと接している。だいたい小学生くらいの年代である。で、そういえば以前私はTwitterで(自称)小学生の人とやりとりをしていたことを思い出したんだけど、私は今仕事で接する彼らを「…

作業日誌:「つぶやく」ということから始めて行けるとこまで

「つぶやく」ということについて思いついたことを書きたい。ところで私の今の仕事は…と書いてから「仕事」のことをなんと呼ぶか迷ってしまった。候補は 1)仕事 2)バイト 3)昼の仕事 4)労働 などである。というのは「仕事」とは呼びたくないからであ…

作業日誌:171224 - 手紙

1.11.17 Ⅰ こんにちは。お元気ですか?僕はまあまあです。今年の夏に手紙をもらって、その返事です。手紙にはいくつかの事について書かれていましたが(憶えているでしょうか?)個性というものはないということについて補足的に書きます。 私は、私のような…

作業日誌:171021 - 貴重なもの、大事なもの

命ってそこに一個しかないから貴重と言えちゃうんだけど、この世に生きてるものは全部一個しかないしだいたいのものも一個しかない(そのあたりに落ちてる葉っぱとか)。ほかにもすべての瞬間は一回しかないってこととかもあって、ただひとつ、ただいちど、…

作業日誌:171019 - 上達しない

なぜいつまでたっても満足のいく絵がかけないのだろう?うまくいかないのだろう?といつも思うんだけど、それについてメモ。 他のことはだいたい出来るのに、絵を描くことが一番うまくいかない→自分は絵を描くことに向いていない(絵を描くのが一番苦手)or …

作業日誌:171016 - 意味のないことをする

わたしは一人でいる間、絵を描いたり曲を作ったり詩を書いたりする。これはほとんど意味がないことだ。意味がないというのはそこに意味を見いだす人がいないということだ。価値と言い換えてもいいのだが、とにかく意味がない。それは他人や社会にとって意味…

作業日誌:170915 - あなたの方が優れている

能力に立場は関係ない ある程度の年齢になると人はあまり変わらない。気遣いのできる細やかさや計算力や運動能力や他人に好かれる愛嬌の有る無しなどがとてつもなく変化するということはほとんどない。その人間の内面や外面にあらわれる能力のパラメータがあ…