紙のラジオ

だから、読者よ、わたし自身がわたしの書物の内容なのだ。きみが、こんなにも取るに足らない、こんなにもむなしい主題のために時間を使うのは分別のない話ではないか。では、さようなら。

作業日誌:170529 - 坂口安吾と村上春樹

きょうのBGM : Current Value - Into The Light

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 Aphex Twinがライブでかけていたので知った激しいドラムンベースな曲。二分めくらいから再生するといいです。毎回淡々とプレイするAphex Twinが2007年のWarehouse Projectでこの曲をかけた時、珍しく手振りをつけて感情を露にしていた。その動画はこれです

Aphex Twin Live Warehouse Project Manchester - YouTube

作業日誌

 通院日。医師と検査結果と今後の展望について話し合い、終わって一段落。次は定期的な検査のため半年後に通院。ちょっと気が楽になった。あともう一つ別の病院にも通っているがそれももうすぐ落ち着きそうだ。気が少し晴れた。

坂口安吾村上春樹

 先日なまけものについて少し書いた。その後なまけものについて書かれた本を読んでいる。今日は坂口安吾の『ぐうたら戦記』というものを読んだ。これは安吾が戦争のときは友だちと酒のんでたら終わったみたいな抜けたこと書いていて面白い。私は一人の市民として、ぐうたらの一人として、ぐうたらの生態や考えを読むのが好きである。マトモなことしか言えない作家は何の意味もないと思っている。そういえば村上春樹はあまり読んでいないひとから誤解されているが、面白いのはエッセイである。エッセイに比べれば小説はほとんど面白くない。読めないほどではないが…『村上朝日堂』から始まる気の抜けたしょうもないにいちゃんの話が最高である。選挙なんて行くわけないとかストがあると電車が止まって静かで嬉しい、線路の上で昼寝したとか、テキトーなことが書いてある。

村上朝日堂 (新潮文庫)

村上朝日堂 (新潮文庫)

 プリンストンで教えている時もマリファナをやったり…とまあいろいろである。ようするに個人的に個人として生きている人という感じである。ぐうたら、なまけものは社会化されると終わりである。さあ頑張りましょう。