紙のラジオ

だから、読者よ、わたし自身がわたしの書物の内容なのだ。きみが、こんなにも取るに足らない、こんなにもむなしい主題のために時間を使うのは分別のない話ではないか。では、さようなら。

作業日誌:170622 - もし俺がダメになったら

今日のBGM : Fall Back Down - Rancid [Official Music Video]

www.youtube.com
 RANCIDのライブでもだいたいアンコールで演奏される(これを聴かないと客がかえらない)曲。fall back downというのはぶっ倒れたときとかダメになったときみたいな意味で、歌のトーンとしては「そんなときには女は手をかしてくれねえよ、でも友達はお前を助けてくれるだろ」みたいな友情ぽい歌です。

 アメリカのパンクバンド(だけじゃないけど)に顕著なというか伝統に「俺は売れて浮かれてドープやって酒も飲んでアホなことばかりしてたらそのうちまわりには誰もいなくなっちまったよでも俺はまだここに立っているよ歌」というものがある。だいたい依存症になって問題を起こしてリハブへ行ってまた復活してこーいう歌を唄ったりね。

 そーいう曲がウケるという背景にはやはりアメリカの薬物や依存症問題というのは市民にも根深い問題なんじゃないかと思うんだけど、そういえば日本でも違法薬物などで事件を起こした芸能人のひとにも、たとえばバンドをやっている田中聖くんとか押尾学くんとか歌手だった酒井法子さんもこーいう歌を唄えばいいんじゃないだろうかとか思う。

 映画を見て泣いてるから心がきれいというわけではないように(涙は目にソフトボールが当たっても出る)違法薬物もそれをやってるから悪人、悪人だからやるという解釈(はっきり言って偏見)は不十分であって、そこはもっと市民の理解が必要なところだと思う。まあ最初っからそーいうものに手を出さずにすんでる人が大半とはいえ、それがあるところにはあるという状況や中毒者の実態を理解するというか。

 (社会的に)愚かな行為、間違ったことをしてしまう/してしまった人に対して寛容な社会のほうが私は合理的だと思う。寛容であるためにはそのことについて無知ではいけないんだけど。

作業日誌

 今日は昨日の続き。主に色えんぴつでものを描いた。色えんぴつは三年前くらいに入院したときにもらったモノで描き始めたんだけどいまだにうまくならない。でも三年前よりは上達した…というか使い方がわかってきたという感じ。ゾンネンシュタイン(
Friedrich Schröder-Sonnenstern - Google 検索
)とか色えんぴつですごい絵を描いているので画集をちらちら見たりする。ニューヨーカーなど有名な雑誌でさし絵を描いてるYann Kebbi(
Dessin 1 - Yann Kebbi
)もソール・スタインバーグ直系って感じの画風で、彼も色えんぴつでいい絵を描いているので好きですね。

ゾンネンシュタイン
https://farm4.staticflickr.com/3947/15717065095_64a4e6b0b8_o.jpg

Yann Kebbi
http://payload403.cargocollective.com/1/18/604750/10374799/dessin-1_800.jpg